再生トナーの入札仕様書作成

再生トナーに関わる入札仕様書作成方法

ここでは再生トナーの入札仕様について考察してみましょう。

今では、官公庁や全国の自治体、多くの企業でも再生トナーカートリッジが利用されていますが、実際には何を基準に業者を選定されているでしょうか?

ほとんどの場合が、価格、品質、運用、アフターサービス、保証体制等のうち、1~2個の条件だけで選択し、いざ使用を始めると品質不具合が発生して困るケースが多いと言われています。

では、何をどんな基準で比較検討すれば、高品質な再生トナーを適正価格で信頼できる業者から安心して購入できるのか?を解説します。
尚、価格についての解説は省きます。

入札項目選定項目解説
印字品質印字不具合率が2%以内であることが望ましい。入札対象品目すべての印字不具合率データ(過去1年間程度)を提出させ、すべて2%以内であれば応札を認めるようにすれば良いと思います。
また、落札業者との契約後も、毎月の不具合率を提出させることも重要です。
印字寿命
枚数
一般社団法人日本カートリッジリサイクル工業会(AJCR)が制定したE&Qマーク(注1)付製品が望ましい。AJCRが制定したE&Qマーク認証会員が提供するE&Qマーク付製品であれば、純正品実印字枚数90%以上を基準としています。
保証体制(注2)再生トナーに、純正品の誤認を避けるための打消し表示や製造元・連絡先が明確になっており、保証内容が明文化されていることが望ましい。再生トナーに、純正品の誤認を避けるための打消し表示や製造元・連絡先がきちんと書かれていれば、信用性の高さをはかる重要なポイントになります。
万一の不具合時の対応や保証について書面で明確にしているかも確認しましょう。
また、高品質を保つための印字試験の内容についても、説明ができるメーカーなら安心です。
尚、AJCR加盟のE&Qマーク認証会員企業であることも重要なポイントです。
応札再生トナーメーカーの信頼性E&Qマーク、STMC(注3)エコマーク(注4)ISO9001/14001(注5)の認証を取得している再生トナーメーカーが望ましい。再生トナーメーカーも多数ある中で、左記の認証を少なからず取得しているメーカーであれば、信頼性を判断する基準としてはポイントが高いと思います。
ただし、お客様の要望に対し理論的に数値データを用いて納得できる説明ができたり、有益な情報を提供してくれる再生トナーメーカーを選択されることをお勧めします。
尚、再生トナーメーカー以外の応札企業(OA機器・事務機器・文具等販売企業)の中には、落札してから複数の再生トナーメーカーと交渉してパートナーを決める場合もあり、最初に伝えられた再生トナーメーカー名とは異なる場合があるため、異なる場合はその理由を確認されることも重要です。

大規模な入札案件では、応札業者に入札製品の品質試験を実施させて、その性能により判別する案件もでてきており、「価格+基本性能+印字品質」まで考慮した入札が非常に増えてきております。
入札の選考項目については、価格以外の選定項目を慎重に検討し、信頼のおける業者だけが応札できるような入札が実施できることが望ましいと思います。

賢子
(注1)E&Qマーク についてご案内いたします!
※㈱白崎コーポレーションのホームページに移ります!
 
(注2)保証体制については、再生トナーの業者選定方法 をご覧ください!
 
(注3)STMC についてご案内いたします!
※㈱白崎コーポレーションのホームページに移ります!
 
(注4)エコマークは、環境保全に役立ち、環境への負荷が少ない商品のための目印であり、環境ラベリング制度のひとつとして、1989年に環境省所管の公益財団法人日本環境協会によって制定されました。
消費者が暮らしと環境との関係について考えたり、環境に配慮された商品を選ぶための目安として役立てられることを目的としています。
 
(注5)ISO9001ISO14001 の例をご案内いたします!
※㈱白崎コーポレーションのホームページに移ります!
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